薩南示現流
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/02/10
- メディア: 文庫
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剣豪3(ゲーム)にも登場する東郷重位を始祖とする「示現流」のお話。渋い。
かなり過去に出た作品の新装版ということでしたが、初見なので関係なし。
一応作品集ということになってますが、ページの半分くらいは東郷重位の話。
フツウの伝記的小説としてもなかなかの迫力で、手に汗握ります。
剣の理とか「チャンバラ好き×理屈好き」にはたまらない、丁寧な記述にワクワクします。
東郷重位以外の話も、先日の「さようならシリーズ」で紹介した「RED」にも登場するイエローの過去のエピソードを髣髴とさせる「しゃべり言葉」が頻出し、自然に愛着が出ます。
もちろんウンチクもキッチリ入ってるし、1冊を通して楽しめました。
津本陽氏というと歴史ものを連想しますが、こんなキッチリとしたチャンバラモノを書いているのであれば、ほかのチャンバラモノを読んでみようと思いました。
オススメ。
また剣豪3をやりたくなりました。