0312

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。

週刊少年ジャンプ(14号):家庭教師ヒットマンREBORN!
週刊ヤングマガジン(14号):バカ姉弟
週刊少年サンデー(14号):武心
週刊少年チャンピオン(14号):サナギさん


家庭教師ヒットマンREBORN!

ダメダメな中学生のもとに幼児で天才でマフィアな家庭教師氏が居候。彼の打つ「死ぬ気弾」を受けると、死ぬ気でなんでもやっちゃう超ポジティブ・アグレッシブになります(まぁ、いわゆる藤子不二雄的展開)。しかし、そんな家庭教師が登場したかといえば、主人公のダメ中学生が「マフィアの血を継いだ、組織のボス10代目候補」だったからなのです。
そんな前振りで始まったドタバタギャグも、ここへきて「初期設定」が再浮上し、キン肉マン的拡大展開(ギャグ→バトルへシフト)を迎えております。

バカ姉弟

キラキラ、お天気お姉さん、さくらの唄などで知られる安達哲氏のフルカラーショートギャグ。私がとても大好きな作品。主人公のご姉弟は、海外を飛び回る(仮説)両親と離れて東京・巣鴨で近所の人々に見守られながらすくすくと育ちます。最近、「3月に引っ越す(最終回?)」という前振りがあり、話としては、それに向けた展開が続いていました。

武心

ダンドーなどで知られるサンデーの作家さんによる新連載。体が弱く成功率の低い手術を控えた主人公に、スパルタで柔道を教える父。その真意は・・・。てな感じで、まだ新連載なので、よくわからんけど、タイトル+展開を見るに「カクトウもの」だけど、扱うのは柔道、ということか

サナギさん

中学生妄想4コマギャグ。何気ない「日本語の誤った解釈」や「言葉の入れ替え」など、言葉のリミックスを楽しむ作品という印象。当初は面白く感じられなかったのが、最近は面白く感じるようになってきた。



★★総評
りぼーんは、どたばたギャグマンガとして私は高評価だったのですが、バトル路線へシフトするのが確定な模様。面白ければなんでもいいのですが、どうなることやら。ヤオイへの訴求力もあるようですが、それはそれでおいといて、「ギャグ⇔バトル」をバランスよくお願いしたいと思います。
てなことで、現段階では静観。

バカ姉弟は、とにかくイチオシな作品なのですが、マンガをさほど読まないという人に貸すと「ほのぼのギャグだね」という回答が多い。間の取り方とか秀逸なので、けっして「ほのぼの」の一言でくくれるものではないと思うのですが、ひいきしすぎかな?w
冒頭にも述べたように、ココ最近「最終回に向けた?展開」っぽいのが多かったのですが、今回はスタンダードな「紛れ込みパターン」で、秀逸でした。超オススメ。

武心は、「ダンドー」の作者ということもあり、早速マゾヒズム的な(言い方が悪ければ「ビハインドを背負った」)展開が繰り広げられます。「ダンドー」の時は「大人(あるいは大きな子供)対子供」という構図でスポ根性ともいえるけど、なんか「いじめ」っぽくもあるマゾヒズムを感じましたが、今回は体の具合が悪い様子。連載初回で精神面の強さを身につけた主人公のようですが、さらなるビハインドを背負いそうな感じがしたりしなかったり。ということで静観。

サナギさんは、すごく面白いというわけではないのですが、日本語(というか慣用句、かな?)をネタにした展開が多く、わかりやすさが心地よいです。(最初はギャグとして、普段の日常にありふれているように感じましたが、毎週見ている効果か、ネタそのものが深くなってきたからか、最近楽しみにして読んでいます。ということで、ちょっとオススメ。

てなことで、今週は、超オススメのバカ姉弟と、ちょっとオススメのリボーン、サナギさんというなかなかのラインナップでした。