百鬼夜行抄(14)

百鬼夜行抄 (14) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄 (14) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

嫁購入だけど、私も愛読者、な作品。「しゃばけ*1」のシリーズの元ネタのひとつともいえる可能性がある作品。


ご存知の方には言わずもがなですが、だいたい1つのお話で、2つ以上のエピソードが交錯して進められて、最後に結びつく展開ってのが多いのです。その構成がすばらしくて感心したり、1回で咀嚼できなかったりと、ちょっとむずかしめな部分もあり、絶対「家でじっくり読むべき作品」なのです。てなことで日曜にお茶を飲みながらじっくり読んでました。

で、この作品と「しゃばけ」って似てるよね、なんて話はあちこちでされていると思うのですが、やっぱ、こっちはずいぶん長いことをしているし、キャラもいろいろ出ているし、風格というか厚みは圧倒的にあるなぁと思いました。(ええと「しゃばけ」が薄い、ということを言いたいのではなく「作品としての積み上げ=キャラやエピソードの数」の量が違うので必然的に、ひとつの話を進めるにしても、様々なキャラやエピソードが登場しいているので、百鬼夜行抄の方が厚みがあるよ、と言う事)
今回は律(主人公)があまり活躍(というか、巻き込まれなかったw)しないお話が多かったので、余計にそう思いました。
しゃばけの若旦那の方も、いろんな妖怪と出会ったりして、キャラやエピソードを貯めていくと(←この言い方は適当じゃないかも、「若旦那が経験を積んでいく」というべきか?)、今ほどは「似ている」といわれない「<別の>面白いお話」になっていくのではないかなぁと思います。(今も、隣のお菓子職人の幼馴染とか、色の強いキャラもいるし、文庫ベースで読んでいるので、すでにその方向なのかもしれませんが)
てなことで、双方オススメです。