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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。

週刊少年ジャンプ(31号):D.Gray-man
週刊ヤングマガジン(31号):ウイニング・チケット
週刊少年サンデー(31号):史上最強の弟子 ケンイチ
週刊少年チャンピオン(32号):無敵看板娘


D.Gray-man

現実世界のパラレルワールドな世界感で繰り広げられる生物兵器「アクマ」と、ソレを退治する「エクソシスト」たちのバトルモノ。ポイントはそれぞれのエクソシストの持つ武器(主人公は鬼の手←微妙に違う)と、美麗な画風。
現在は「アクマ」の創始者である千年伯爵の手によって「アクマ」の支配する国となってしまった日本で、主人公の仲間たちがバトル中。主人公は、肝心な手(武器)が消失させられちゃって特訓で復活させようと奮闘中。



ウイニング・チケット

競馬モノの新連載。主人公は馬商(ホース・トレーダーというらしい)。まずは主人公のお手並み拝見ということで不人気馬の1位を予見したりしています。しかし同時に、その不人気馬に超大金を突っ込んでいる外国人を発見しますが…。



史上最強の弟子 ケンイチ

いじめられっ子が、ツワモノ師匠が集う梁山泊に弟子入りし、ソコで磨いた技を駆使してライバルたちと闘うバトルモノ。
現在は師匠たちの敵である組織主催の「その弟子によるバトルイベント」に乗り込みます。主人公の仲間たちも無理無理についてきちゃうけど…。



無敵看板娘

中華料理店の看板娘とその周辺の人物で繰り広げられるギャグモノ(同時に格闘エッセンスがふんだんに加わっています)。
先日まで無印でしたが、アニメ化ということでリニューアルで「N(ナパーム)」がつきました。リニューアルで新キャラも加わり、さらにバトル傾向が強くなっております。




★★★総評

ディー・グレイマン

長いことお休みされてましたが、ようやく復帰して、安定期にきたかなぁと思ってたら早速アニメ化とのこと。
絵もきれいだし、演出も派手だし、泣かすところは泣かすし、もともと好作と評価していたので別にいいのでは、と思います。

しかし気になるのが、連載当初の「美麗な線」が、なんか最近「いろんなタッチが混在している」ように思えること。
現在、一般的な手法としてデフォルメ・ギャップのための「タッチ変更」(シリアス⇔ギャグの切り替え時など)というのはスタンダードですが、元もとの絵(細めで細かめ)とのギャップが激しいので、なんかアンマッチ感があります。まぁ、個人的な線の好みの話なので、やいやい言うことではないのですが、デッサンは崩しても、線はそのまま(細め)の方が良いように思います。

話としては、表紙にあの男子だか女子だか連載中ずっと不明だった神田も表紙や見開きに出ているので、いよいよ総力戦的な展開になるのかなぁとワクワクはしておりますが、やっぱ線が気になって引っかかりつつ読んでます。



ウイニング・チケット

新連載ですので、なんともわかりませんが、導入としては悪くないと思います。嫁がバシバシ馬券が当たるようなスキルが身につくマンガだったらいいなぁ。



史上最強の弟子 ケンイチ

ディーグレイマンもそうですが、こちらもアニメ化とのこと。
こっちも話としてはしっかりしてますし、線も安定している印象で、最近決して多くは無い「安心して読めるマンガ」です。(多少オッパイとか大きかったり、凹凸の描写が過剰だったりしますがw←表紙もよく見てみてw)
てなことで、今回のシリーズも楽しそう。
主人公ケンイチの仲間たちは勇猛ではありますが、今回の敵は「身の丈にあっていない強敵」と師匠たちは判断して、ついてこないようにしたり、しかりつけたりしますが、もう既に敵ににらまれちゃいました。
今まで主人公が何とかがんばるというスタンダードな展開に、足手まとい?な仲間たちも加わり、どう展開されるのか、楽しみです。好作。



無敵看板娘

この作品も安心して読める上質な作品。Nになってから新キャラも登場するし、旧キャラも「新ポジション」で再登場したりと、好調。
今回も旧であって新でもある「ニャー西山」とのバトル。概要説明でも書きましたが、バトルがもう一本の柱でもあるこの作品において、Nになってからの西山勘九郎とのバトルは面白い。ある意味マジシャン辻の役割を多少背負った感じか? さらに、単なるバトルじゃ終わらないのが無敵看板娘。今回のシチュエーションも面白かったです。オチはまぁ普通でしたが、オチの評価が作品の評価ではないのでアリです。オススメ。


てなことで、今週はちょっと実りが多かった気がする巻頭さんでした。