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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。うわーもうすぐ9月だ。

週刊少年ジャンプ(38号):BLEACH
週刊ヤングマガジン(38号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(38号):クロスゲーム
週刊少年チャンピオン(38号):聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話


BLEACH

ホロウというモンスターを退治する「死神」の役割を任された主人公が、奇しくもその手の力をゲットした仲間とともに、その「死神界(正確には尸魂界)」の闘争に巻き込まれたり、第三勢力、第四勢力と三つ巴、四つ巴のバトルを繰り広げます。
現在は仲間の女子を死神界の反乱者・藍染率いる第三勢力である「破面」に拉致られたので、「人間の仲間」で救いにいこうとします。


喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の作品ということもあり適度にギャグも混ざってます。
現在はやくざに喧嘩を売り、ボコッたつけで「怪力かつアドレナリンをコントロールできる殺し屋」のような男と喧嘩中。


クロスゲーム

野球を土台にした幼馴染の4姉妹と、男子1人のお話。あだち充氏の王道パターン。その男子と懇意にあった次女は早々にお亡くなりに。そして年の近い三女と男子が微妙な距離を保ちつつ、男子も野球で開眼したりと、いや本当にあだち充の王道。
現在は<野球サイド>は、才能はありながらも独裁的な1軍監督に無視され、2軍で奮起する男子と仲間達<恋愛サイド>は、次女ととても懇意であったことを知りつつも微妙に揺れる三女と男子(なんだか演歌の歌いだしのときのアナウンサーみたいだw)


聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

驚天動地 デュアル連載!! 先日チャンピオンにて復活した「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」と同じオハナシを別の視点で描く新連載。先日の「車田先生の」は「昔の黄金聖闘士2名を軸」ですが、この「手代木先生」のは「前世のペガサスの聖闘士と冥王ハーデスの2名が軸」のようです。
お話としては、ペガサス(テンマ)の友達(アローン)が実は敵の親玉ハーデスだった! という感じ。



★★総評

ブリーチ
まぁ、なんつーか、大変王道的な特訓やら強敵やらピンチやら、いわゆる王道的展開(キャラが過剰に多すぎるという点を除けば)を突き進む王道OF王道S作品(ひねりがないともいえるが)。
しかし、この作品の場合は「ゲーム」「グッズ」というかファン周辺から金を巻き上げるための販促まんがという面もあると思ってますので、邪推するに「そろそろチャドとクインシー強くしとかないと(ゲーム)バランス悪くね?」みたいな感じかなぁと。彼らはクリリンドラゴンボールのように「気がつけば地球人最強」とかなっていくのかな?


喧嘩商売
あの手この手で勝利をもぎ取る十兵衛ちゃんですが、それには冷静な判断力と適度なアイデアが必要なわけで、その辺をクールに描いておりますよ。「なぜ高校生がリシン(解毒剤の存在しない毒薬)を持っているのか」とか、普通はソコが気になるもんですが、今まで卑劣なことをしてきたからw結構相手も信じてしまうのかなぁと思いました。
柿ピーネタも今までギャグで出てきていましたが、ココに出るか、という伏線の部分でも感心。
あと、「喧嘩の相手を殺す」という選択肢が十兵衛の中にあるのかどうかわかりませんが、その辺の「現実社会を舞台(教師とも喧嘩してるしねw)」にしながら、ルール無用、というか「喧嘩としてドコまで相手を痛めて良いものか、ドコまでの手法を使って良いものか、のギリギリ」を描いているので、ワクワクハラハラもするのかなぁと。単なる「非道・残虐描写」や「パワー・威力の大小」による「派手さ」ではなく、確実に「駆け引き」による面白さを表現できている作品だと思います。
大変面白かったです。オススメ。


クロスゲーム
トビラでの開き直りは大御所の余裕というところか(キャラの描き分けが苦手である点を逆手に取った自虐ギャグ)。そんで、前にも言ったと思うのですが、あだち氏の作品はゆるりと日常が進みつつ淡く世界が変化していくのが醍醐味ですので、なんか「コレがすげーんだよ!」みたいなこともないので語りにくいのです。
嫌いだから語らないとか言うんじゃ無くてね。好きなんだけど語りにくいです。難しいですな。
しいて言えば、表紙のアオリと中身の展開がまったく違っていたということくらいかw


聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
なんちゅーか、同人カバー、って感じですか。当初の予想通り、今回のお話(冥王神話)の大筋は新人さんに描いてもらい、車田先生はランダム連載で「バキャァァ!(攻撃があたったときの音)」とか「技名」とか「ズシャァァァ!(やられた側の音)」とか戦いのハイライトだけ描く、という感じになりそうですな。
それにしてもマガジンっぽいです。絵とか線とか展開とか。(まぁ車田先生の方が展開は先駆者ではあるのですが)


てなことでこのへんで。