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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。ああ、もう9月。その割りに蚊もいるし、セミもなくし、まだ夏ではあるのですな。

週刊少年ジャンプ(39号):家庭教師ヒットマンREBORN!
週刊ヤングマガジン(39号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(39号):MÄRΩ(メルオメガ)
週刊少年チャンピオン(40号):竜の国のユタ


家庭教師ヒットマンREBORN!

突然幼児に家庭教師イタリアンマフィアの跡継ぎだといわれたダメ中学生(日本人)。その幼児は実は天才家庭教師で、死ぬ気でやる気を出させる「死ぬ気弾」を打って、主人公をサポートします。
現在は、そんな「超能力者居候型藤子不二雄的マンガ」から、初期設定である「イタリアンマフィア」の跡継ぎ問題で、「友人たちとタッグチーム結成型車田正美的、ゆでたまご的チームバトルマンガ」へ変貌中。ある意味ジャンプの王道といえる変化をしています。今回はアニメ化、ということで巻頭さん。



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の作品ということもあり適度にギャグも混ざってます。
現在はやくざに喧嘩を売り、ボコッたつけで「怪力かつアドレナリンをコントロールできる殺し屋」のような男と喧嘩中。(2週連続巻頭さんということで前回の流用)



MÄRΩ(メルオメガ)

アニメやゲーム、カードゲームにもなっている人気作MAR(メル)の続編の新連載(ただしメルの元もとの作者さんである安西氏は原案で、別の作家さんの手によるものです)。
お話としては、旧作でのギンタ達がガーディアンARM(ガーディアン≒召還獣、ARM≒召還をするハード)を使った活躍でメルへブンが悪の軍団チェスから救われた6年後の世界。魔力を持ってないと操れなかったARMでしたが、なんだか素人でも簡単に使えちゃう世界になりました。そんな中、主人公カイは素人でも使えるARMすら使えませんで、仲間からは馬鹿にされてます。しかし、ひょんなことから、ギンタのパートナーである伝説のARMバッボと出会います。そしたら、今までみんなが使ってたガーディアンが暴走して街はパニック。はたしてどうなる?



竜の国のユタ

特攻の拓(作品名)、恐竜博士(ポジション)、パウンドフォーパウンド(不遇なPRIDEマンガ)などで有名な所十三先生の新連載。恐竜と人間が共存するやや古代風な世界観。人間も「大・中・小」とサイズで人種が分かれている模様。そして主人公はナノス(矮人族)ということで「小」の属性。でも、彼らの暮らす竜の国では野生の竜もいたり、牛馬のような形で恐竜が貢献しています。
主人公達は、その竜を使って、隊商のガイドをする仕事をしてますが・・・



★★総評

家庭教師ヒットマンREBORN!

知り合いの学生さんが、この作品の同人にはまっていたり「そっち受けする素養」も十分にあったということで、ギャグマンガとしては普通だったものの、順次キャラが増え、話の展開も広がり「男子比率が高いうる星やつらのような、藤子F居候系のような」展開で安定した人気を獲得。そして、暴力的なイイオトコが出揃ったところで「チームバトル展開」と、ジャンプの王道的展開。
でもまぁ、正直「ひばり」が出てきたあたりで、その辺の匂いはしていて、六道のあたりで確信になりましたが。
ともあれ、オヤジ的にはちょいと既視感も漂い、そこまで評価(アニメ化)しなくても、と思わないでもないですが(週刊誌で読んでいる分にはそれなりに対価に適うとは思うけど)、「オヤジ」はこの業界のメインターゲット足り得ない(週刊誌売り上げでなくコミックス、グッズもろもろ周辺で成り立っていると思うので)ので、ギャースカ言わず、まあ、黙ってみておきましょう。初期のギャグパートをとても評価していたので、個人的には微妙な感じですが、適度にアノコロのネタのレベルを入れつつ(というか幼児ランボ好き)、続けて行っていただきたいです。



喧嘩商売

先週、作品全体として思っていることは書いてしまいましたが、今週は今週で面白い展開なので、書いてみる。
相当「リードしていた」と思われる「右腕」が、あんなにあっさりひっくり返されるとは、脳内麻薬、おそるべし。降格による減給が気にならないのであれば、最強のリーマンにもなれますよw(怒られたら、「ストレスをココ(頭)で消せる」とか)。
それにしてもナナシ君、出口のドア壊しただけじゃ甘いと思うなあ。相手はなんせ十兵衛ちゃんだから(喧嘩してても平気で110番とかしちゃうし)、あのドラム缶に入っている油かなんかで火事起こしてはしご車とか呼んで逃げるとか、そのへんまでしちゃいそう。期待は続く。



MÄRΩ(メルオメガ)

もし、旧作のノリが評価されていたのだとしたら、多分この作品も私とのソリは合わないはず。
と、同時に「(カード)ゲームでそんなに儲けたのか(いいなぁ)」という邪推もアリ。
静観。



竜の国のユタ

ムシキングのブームは言うに及ばず、男子は「昆虫」「恐竜」は無条件で好きなものだと思うので、1人の男子として期待してしまっています。世界観やらなにやらは、昔の児童書、ドラえもんやCG映画で見たような気もしたり、既視感もあるのですが、そのコロとは恐竜そのものに対する研究やらも進んでいるはずなので(この連載前の恐竜コラムみたいなもの、結構楽しく読んでましたw)ワクワクしながら読みました。
そして同時に期待しているのは<展開のカギ>は「拓ちゃんノリ(ミラクルな偶然)」なのか、「生態分析によるもの」なのかw 前者なら「展開の妙で楽しむ」ということができるし、後者なら「ウンチク学習」ということができるし、いずれにせよ楽しみです。期待。


てなことで、この辺で。