Astral Project 月の光(3)

Astral Project 月の光 3巻 (ビームコミックス)

狩撫麻礼改めmarginal氏×竹谷州史氏による摩訶不思議かつ陰謀の匂いがする現代社会批評的作品。いよいよ3巻めへ。

「Astral Project」たるものの一部が見えてきましたが、当初の謎だらけの状態に比べ、なんとなくハナシがスケールダウンしているようにも感じます（研究のゴールがちょっとセコくない？）。それに、謎の多かった主人公達も地に足のついた生活が始まったのも･･･。しかし、「根本的な謎」の外堀は埋めにかかっているような「進み具合」が十分に感じられるのも確か。それに「こういうリアルな人生を描く」ってのも狩舞麻礼氏のイイトコロでもあるし（「ボーダー*1」後半でやたら蜂須賀（主人公）が語るシーンがありましたが、アレを彷彿とさせる展開もアリ）

でも、やっぱ気になるのが謎が解けてみると「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とかいうことにならぬよう気をつけたいものですな。どうにも「夢オチ」という伝家の宝刀がマンガ業界にはあるのでｗ　でも狩撫麻礼氏なら大丈夫か。
ということで今後に期待。

*1:

ボーダー 1 デラックス版 (アクションコミックス)