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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。昨日かねてより進めてきたシゴトの小山をひとつ超え、安堵。また別の更なる大山がありますが、先の話を全部気にしてたらきりがないので、とりあえず「中締め」ということで昨晩はおいしいお酒をいただきました。さて・・・。

週刊少年ジャンプ(40号):アイシールド21
週刊ヤングマガジン(40号):空手小公子小日向海流
週刊少年サンデー(40号):金色のガッシュ
週刊少年チャンピオン(41号):聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話


アイシールド21

高校アメフトモノ。いじめられっこのパシリだったが、実はすげー足が速い主人公をはじめ、何かしらのエキスパートで構成されて戦略が成り立つアメフトの面白さを表現していると思われる作品。単なるスポ根モノにとどまらず、「アメフトってこういうもんだ」という戦略的なお話と「ドラマ」がうまいことつながっている好作。
現在は念願のクリスマスボウル出場を賭け、「超天才」を擁する「高校№1の神龍寺」と試合中。残り時間がない中、どう逆転する?



空手小公子小日向海流

立ち技系格闘モノ。体操部で芽が出なかった主人公が空手に転向。やたら強い先輩と出会い空手に目覚め、とうとう立ち技系プロ格闘技の大会(K-1を連想させる架空の団体)に出てチャンピオンと闘っちゃう程に。
現在は、主人公の試合は惜敗に終わり、やたら強い先輩の試合前。その先輩も異様に強いのですが、対戦相手もなかなかのようで・・・。



金色のガッシュ

魔界の王様を決めるべく、魔界からこの地上へ送り込まれた100人?の悪魔のバトルロイヤルモノ。といいつつも、さほどおどろおどろしくもなく熱血とギャグがいい感じに混じった感じ。アニメ・(カード)ゲームにもなっており、低年齢層を中心に人気の模様。ギャグもわかりやすく(ホントにお子ちゃまレベル・・・というかドリフ?)これが人気のヒケツかと。私も好きな作品。
現在は、日本を壊滅させるべく巨大な魔物を操る生き別れの双子の兄(強い)とバトル中。仲間は軒並みやられちゃって、今は兄(こないだわかった)とそのパートナーとの一騎打ち。



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

先日チャンピオンにて復活した「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」と同じオハナシを別の視点で描く新連載の3回目。。先日の「車田先生の」は「昔の黄金聖闘士2名が軸」ですが、この「手代木先生」のは「前世のペガサスの聖闘士と冥王ハーデスの2名が軸」のようです。お話としては、ペガサス(テンマ)の友達(アローン)が実は敵の親玉ハーデスだった! という感じ。
現在は、聖闘士としての素質を童虎に認められ、テンマはアローンと別れ、修行中。



★★総評

アイシールド21

以前より語られてきた「アメフトで勝利のために必要なこととは何か」というところに、きっちり回答を出して「神龍寺戦」に「決着」。最終的には「奇策:スカイデビルバットダイブ」だけではなく「アメフトの基本的な勝利の法則:個々の役割」も「必要」ということを証明しました。以前も語った気がしますが、この漫画(アメフト)の
確かにここまで「栗田の出番」ってのはなかったし、前回「弱気」になっていたあたりも、この作品らしいしたたかな演出。
とはいえきれいにまとまりすぎている感もありますが(私的には、やっぱ<時間切れ!? >というあたりが一番ドキドキしてた)、まずは「おめでとう!」といいたいと思います。

そして、今後、については
一応、チームとしての完成形となってしまったデビルバッツで「今後の試合も読者に魅せ続ける」ためには、今までメンバーがいない故の「欠損(←オハナシには不可欠)」だったところを、「いるんだけど故障」というような「欠損」が必要になってくるかと思うのですが(すでにセナの足は、その兆しが見えてますが)、そこで萎えさずに(ベタな展開をせずに)、どう展開してくれるのかなぁというのが期待のポイント。
自分でも難しいこといっているなぁと思わないでもないですがw 今までが面白かったので未来永劫、面白いままでいて欲しいのです。オススメ。



空手小公子 小日向海流

センゴクカイジのように、コレといったブームを感じないまでも、リアルな描写で格闘技好きの気持ちを盛り上げてきたこの作品ですが、とうとう「空手小公子」の名でプロデビュー。惜敗ながらもチャンピオンと互角の勝負をし、成長したなぁ・・・と感慨深いです。
とはいえ、この作品、ゴールはどこなのかなぁ、とか考えると、作中は「王道K-1」の派生系の様な大会(あくまで立ち技主流)ですが、現実社会では「HERO’S」のような「中級の総合」ものがブームになってますし 、この先どうなっていくのかなぁと(ムエタイ(肘)の特訓とかは、してるけどなぁ…)ちょっと気になります。グランドも視野に入れて進むのかなぁ?
でも、ゴング直後の胴廻しで瞬殺とかKIDばりの展開も出来そうだけどw まぁ期待しつつ静観します。



金色のガッシュ

良作のジュブナイルゆえか…。
「なぜか主人公のそっくりさん」であったゼオンは生き別れの双子の兄と判明。しかも父親は「現在の魔界の王(このバトルの首謀者)」という、王道的展開。(でも、まぁおっちゃんから見たら「何度か見た王道」だけど、小さい子にしてみたら、初めてのケースかもしれないし、こども的にはいい刺激なのかもね。・・・その昔のスーファミ全盛のころに、ウルティマを見て「ドラクエのパクリだ!」と言った知人もいましたがW)
ソレはさておき、現段階では「兄ゼオン」と「弟ガッシュ」の一騎打ちならぬ、パートナーも含めた「タッグマッチ」状態(作中、魔物は単独では「技を発動できない」ルールで、指示だし+技のエネルギーの供給元である人間(パートナー)が必要)。
この「操るパートナーのスキル」もバトルに影響を及ぼしていますが、なんだかカギは「バオウ(特定の人しか使えない技)」の模様。

そして、解説めいたハナシから急に個人的感想に行きますが
その「バオウ」の登場シーン。

昨今、私の敬愛する某作家さんの影響か、「筆ペンで乱暴に擬音・絵を書けば迫力出るよねー」みたいな「糞筆文字擬音」が「画面を埋めるように(作画を適当にしてもスペース的には埋まるように?←邪推しすぎかw)」乱立していますが、この「バオウ登場シーン」は「写植+噴出しの文字だけど、ながーく描写」という構成。キャンチョメ達が埋め込まれている「柱」と比べると、そのでかさがわかります(先日感想を上げたバスタードBy萩原氏も巨大さ・重量感を描こうとしていると強く感じましたが、今回のガッシュもそんな感じ)。それに対するゼオンの技もなかなか。壮絶な闘争、クライマックスの描き方としては、小さい子にもキッチリその大きさを認識させるために描いているのかなぁ、プロ意識あるなぁ、と思い、好感が持てました。

さらにハナシとしても、なかなか緊迫感のある状態です。次週に期待!!!



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

うむぅ。正直「同人(模倣しつつも遊びがある=ソレが魅力)」というよりは「リライト(焼き直し=今更こんなハナシ読まされても・・・)」という感じが否めません。
アテナとの出会いも「結局みんな知り合いかよ!」という、超ご都合主義(まぁそれが車田スタイルでもあるとは思いますが)。
それに黄金聖闘士も、描き分けが出来ていないのか、おっちゃんの読み分けセンサーが鈍いのか、まったく魅力を感じません。
昔の?マンガは(結局そのキャラが出てこないことがあってもw)魅力的なシルエットだったり、キャラ分けが出来ていて、まだ見ぬ敵・味方にワクワクしたものですが・・・これだったらまだ「神TO戦国・・・(最近は読んでませんが)」の方が拙く感じられる絵でも、多少期待させたような・・・
まぁ、期待せず読みます。

てなことで、この辺で。