新・魔獣狩り〈10〉空海編―サイコダイバー・シリーズ

卑弥呼の墓はどこにある?」とか*1邪馬台国はどこですか?*2」とか「心の中にあるってことでいーじゃなぁーい!*3」とか、なんだか最近邪馬台国関連の単語が私の周りをw


てなことで、新・魔獣狩りの最新刊。この作品においてはネタバレとか(このブログをご覧になられている方には)あんまり関係ないかなぁ(←勝手に対象者が少なそうと推測)と思うので、独りよがりモード全開で思うことを。
※面白いことは確実なので、文庫も出てるし、最初から読んでもいいかも。様々「世はリミックス」と思うかも(多分他の作家さんでもいいんだろうけど)。


さて、オハナシですが、現状オールスターキャスト(鳳介、美空、仙吉、毒島、ひるこ、猿翁、黒御所などなど)で展開されてオハナシも大詰め。毒島獣太のコミカライズも絡んでいるのか、毒島独白(いつもの自己紹介)も多いような気がしますが、それはさておき。
ようやく「四殺」のキャラも集まったり、決着がついたり、拡大したりし始め、同時に空海の過去(なんと!坂上田村麻呂も出てくるとは!ねぶたの起源の一説ですよ!)も語られた感じ、と思ってたら、もっと昔のエピソードも加わってるし(帯参照)、やはりコレが「終わりが見えない」伝奇小説の醍醐味か。昔「古事記」とかその辺をかじっていたので、ふとその頃を思い出したりして、夢枕獏氏的解釈を楽しんだりもしておりました。

しかし一方で、今まで流浪を続けていた有堂岳も主役チームに合流した点は、「終わりが見えない」伝奇小説とはいえ「終わりを感じさせる」ことも無きにしも非ず。彼にはずっと「風子ぉ風子ぉ」と言いながら乳繰り合っていて欲しかったと思いもしますが、ずっとというわけにはいかんわな。彼が乳繰り始めてたころはそれなりに私も若かったので「いいなぁ(先輩へのアコガレ)」と思っていたわけですが、もうすっかりオッサンで「そうかそうか(親戚のおじさん)」と観点がまるで変わってるし、もう合流してもいいかw
そういう風に考えると、拡大収束は世の常であり、収束(完結)もやむなき事か。


しかし、作者いわく「あと5年で完結」とのたまっておりますので、あと10年弱は楽しめるかなとw思っております。と、同時に、キマイラもあるし、大帝の剣もあるし、餓狼伝もあるし、まだまだ諸々がんばっていただきたいと思いますので、新・魔獣狩りをキッチリ完結させるものアリといえばアリなんだよなぁ。複雑…。


毎回思いますが、この手のサイクル(約2年に1冊)になれちゃうと、ハンター×ハンターとかバスタードとか慣れちゃうなぁ。でも、まぁ(毎回言ってますが)気長に待ちますよ。
「納得の行く」完結さえさせてくれればw

って、読者ってわがままだなぁと思いますが、ひとつよろしくお願いいたします。

てなことで、相変わらずバランバランですが、この辺で。