ねこのばば

ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)

ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)

百鬼夜行抄*1」との類似をやたら述べられた「しゃばけ」シリーズですが…


今巻?ではやたら「妖」との絡みが減って、普通の「安楽椅子探偵」的な方向に向かっているような…。と思ってたら、百鬼夜行抄で見たようなハナシもあり、どっちやねん!という感想。

確かに「百鬼夜行抄」との類似はあるとは思うのですが、中途半端だと余計に突っ込みたくなるので、構造は似てても「キャラが違う! 話が違う!! こっちの方が問題点を箇条書きにしてわかりやすい!w」ということで割り切った方がいいんじゃねぇかなぁ、とおせっかいながら思います。


個人的にはもうちょっと「若旦那」はぼんやりしてた方がいいと思うんですが(ロジカルな設計力はあるけど、世の常識に疎い、とか…単に落語の若旦那像の再現を望んでいるだけかもしれませんが)、「安楽椅子探偵」方向だとするとそういうわけにもいかないし、難しいですなぁ。

まぁ、時代小説好きとしては、構成、細部の描写については「及第点」な印象なので、別に無理に妖怪を出さんでもいいかなぁと思います。


って、自分がどっちつかずなのですが、まぁ面白いですよ。


蛇足ですが、元ネタ(といわれがちな)百鬼夜行抄もドラマ化らしいので楽しみにしております。オジロとオグロは華麗なる一族の将軍(鯉)のような変な作り物にならないことを祈りながら…。

*1:

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)