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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今週も早かった…。てなことでサックリと。

週刊少年ジャンプ(09号):銀魂
週刊ヤングマガジン(09号):RRR(ロックンロールリッキー)
週刊少年サンデー(9号):ダレン・シャン
週刊少年チャンピオン(10号):ギャンブルフィッシュ


銀魂

今回は連載3周年ということで巻頭さん。幕末に来たのが外国人ではない異星人だった、という感じの幕末パラレルギャグもの。ギャグとチャンバラと変な生き物とかロボが出てきます。新撰組的な幕末風キャラが。でも服部半蔵みたいのとか柳生とか、最近「幕末」とか言う設定はどうでもよくなってきたみたい。卑近さと下品さを売りに人気確立。
だいたい毎回読みきり形式かちょいシリアスめな感じのが交互に来る感じ。今回はブリーチのパロっぽい展開。



RRR(ロックンロールリッキー)

代紋(エンブレム)TAKE2の渡辺潤氏の新連載。音楽やりながらフリーターで27歳(俺からしてみたら十分若いけどw)のダメチン主人公と、タメのプロボクサーが出会って何か起きる? というハナシ。



ダレン・シャン

ひょんなことから「半バンパイア」になった少年と、その数奇な日々のオハナシ。友人との死別(そして吸血)、奇妙なサーカス団に身を寄せたり、普通に恋愛めいたことをしたり、忙しい少年です。そして原作がガイコクのジュブナイルということもあり、あちこちの生活シーンが外国風だったり、日本モノしか読んだことのない小学生とかは面白く読んでいるのではないかと想像されます。

現在は師匠であるバンパイアの後をつけたことからバンパイア同士の争いに巻き込まれ、友人が敵にさらわれてしまいます。懸命に探しますが…。



ギャンブルフィッシュ

その昔ジャンプで描いていた山根和俊氏と、麻雀マンガ界のさらにの一部では高名らしい青山広美氏(スイマセン自分の体験ではなく検索でよそ様のサイトを拝見した上での知識です)のタッグによる高校生ギャンブルモノ。スーパーIQファイト、としてますが、IQなのか?w 主人公は超エリート高校に転入し、100円を元手に校内ギャンブルで倍倍ゲームで100億円稼ぐ!と公言しております。


★★★総評

銀魂

連載当初はなんかギャグのレベルが「リアルな自分の周囲と変わらない」と感じ(私のギャグの好みは浦安鉄筋家族(超極端なアクション)だったり、バカ姉弟(会話・仕掛けの妙)だったり、モンモンモン(落語的ともいえるぼけっぷり)だったりするので、この作品の「単なるシモネタ・下品なネタ」「生活の周囲でありえるネタの拡大(でしかない)」というのがあまり好みではない)、現在もその傾向は変わりませんが、たまにいいハナシ、いいギャグがあるのも事実。

しかし、基本的に強引な主人公達に、周囲の人が折れて卑屈になる、というギャグの構成も飽きてきました。まぁ、たまにいいネタもあるので「読んではいる」というレベルです。



RRR(ロックンロールリッキー)

こないだ短気集中連載でやったのと近しい設定のような。基本的に「ダメ男」が「サクセスする」という展開は、代紋TAKE2からの個性なのか? この先もどのようになるのか、仮に「王子と乞食」のような展開になったとしてもサプライズが少なめで、ちょいと日常過ぎてあまり期待できない感じなのですが、どうなのでしょうか? 静観。



ダレン・シャン

説明のところでも書きましたが、ガイコク作品としての臭いがぷんぷんするあたりが微妙につぼにはまっているのですが、ソレと同時に「ホラー」というか「バイオレンス」の部分もサンデーには珍しい「生々しさ」を感じます。
しかし、「恐怖」には「生々しさ」が必要ですし、そういった空気というのは作品への厚みを与えるように思うので、良いことだと思います。
カードゲームで小遣い稼ぎもしつつ、こういう作品を実験的に取り扱うのはアリだと思います(とはいえ、カードじゃなくて原作の文庫を売るということなのですがw)



ギャンブルフィッシュ

先日短期集中連載で「キックボクシング」のマンガを描いていた山根先生ですが、ここでいよいよ本格新連載。そして読んでいて「アレ?」と思ったのが「IQファイト」としていますが、早速敵方がインチキ。ソレを主人公は見事に見破るのですが、「これってIQなの?」とか思いました。
でもIQってそもそもなんだ? と思って調べてみた。

IQは知能検査の結果を表す数字であり、「生活年齢と知能年齢の差」を基準とした「従来のIQ」と「同年齢集団内での位置」を基準とした「DIQ」の2種類があるが、従来のIQはあまり使われなくなりつつある。また、検査によってはより細かい「言語性IQ」と「動作性IQ」も決定する。いずれも、平均値は100、標準偏差は15または16である。

高いほど知能が高いことを、低いほど知能が低いことをあらわす。

知能指数 - Wikipedia

なるほど。本当は「同じ年齢の中でどの程度?」ってものなのね。
まぁ今回のマンガの場合は「学校」ちゅーことで、だいたい同じ年齢ってことで成り立つけど、多分「頭脳バトル」ってことを表現したいんだよな。

んで、さらに、この奇妙な展開が気になり、原作者さんを調べてみたら、その筋では有名な「イカサマ麻雀マンガ」の方らしい。そりゃあ、今後の展開が面白そうだなぁ、と思っております。でも「格闘太陽伝ガチ@スピリッツ」の人でもあるのか…むむむ微妙。ともあれ楽しみましょう。


てなことで、この辺で。