定廻り殺し―徒目付久岡勘兵衛
定廻り殺し―徒目付久岡勘兵衛 (ハルキ文庫 す 2-17 時代小説文庫)
- 作者: 鈴木英治
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2007/01/15
- メディア: 文庫
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あたまでっかち剣豪目付、勘兵衛シリーズ最新刊
前巻で、相棒の仇が、今まで引っ張ってきたのにあっさり見つかったり、旨いものの記述が増えたように感じられました*1その傾向は継続の模様。
新キャラの描写も増え、これからのオハナシの軸のひとつになりそうな感じ。登場の際はアレでしたが、あいつとも絡みそう?(この辺は「角右衛門の恋*2」に見えた「現代風女性」描写とリンクするかな?)
また「旨いものの記述」というのも、前回は「当たり外れ」はなかったのですが、今回は「リアルな世界」にありがちな「旨そうだと思ったらそうではなかった」というあたりも描いていて「ソレもまたある意味「グルメ的なものを描く手法」としてアリ」だと思いました。
で、お話は良くも悪くもいつもどおり。シリーズ前半の「職場は殺人狂ばかり」という事件の設定よりは、転職効果で「事件の発生」については安定しています。
そろそろ今シリーズは「ワクワク提供」というよりは「安心提供」という立ち位置になってきたかな?
オススメ
*1:感想はこちら http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20060530/1148944082
*2: