0218

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。いやぁ、ホント年末もだけど年度末も忙しいなぁ。ジャンボ買わなきゃ。ジャンボで脱労働者!!! そんなビューティフルドリーマーな30代リーマンの感想文スタート。

週刊少年ジャンプ(11号):NARUTO-ナルト-
週刊ヤングマガジン(11号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(11号):結界師
週刊少年チャンピオン(12号):現代怪奇絵巻+元祖! 浦安鉄筋家族(W巻頭カラー)


NARUTO-ナルト-

パラレル世界での忍者活劇。忍者立国とも言うべき世界の中で、それぞれの国で協力したりなんだりという感じ。主人公は「九尾(あちこちの作品で見られる伝説の狐ですな)」をカラダに封じ込められたナルト。その力を使ったり振り回されたしてます。

現在は「忍者各国」VS「各国の抜け忍者で構成された「暁」というテロ?組織」の抗争中。その暁に師匠を殺されたナルトの幼馴染シカマル達の報復戦を仕掛けるも劣勢。そんなときにやっぱり主人公が登場!



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の作品ということもあり適度にギャグも混ざってます。

現在は喧嘩でボコボコにされた相手にリベンジすべく、新技「金剛」の練習中。練習中というと聞こえはいいのですが実戦あるのみ!ということでやくざの事務所に飛び込みで殴りこみです。



結界師

「結界術」を駆使して「妖」を退治するバトルモノ。主人公たちはその「技」を駆使して聖地を妖の手から守ったりしてます。現地で働く主人公達と、主人公の兄が所属する「中央で統括する組織」もあるようで、ソコの政争的な動きも主人公達に影響し、オハナシの世界観も広がっています。

今回は新シリーズの冒頭。そりの合わない兄(違う組織で仕事中)のお仕事を手伝うことに。



現代怪奇絵巻

いわゆる「あるあるネタ」をちょいと特徴的な絵で展開する「1コマギャグ」の集合作品。
その描写シーンが「いやだなぁ」というネタであるがゆえに「現代怪奇」としている模様。


元祖! 浦安鉄筋家族

千葉県浦安市に住む大沢木家と、その周辺の人たちのドタバタギャグ。

今回は、大沢木家の数少ない常識人「お母さんの順子さん」が軸。ゴールデン・ハーベストでプロジェクトやスパルタンな感じのデブ、鼻デカ、猿似な3姉妹と絡みます。



★★★総評

ナルト

その「忍術体系をロジカルに語ろうとする姿勢」のあやふやさは気になるものの、王道的展開でバッチリココロをつかまれております今作。
やっぱ「主人公」が「必殺技」を引っさげて登場しちゃうと、まぁこういう展開になるんだろうけど、もうちょい登場が遅れてシカマル達<常人(忍者としては、という意味ね)>の「あがき」「策」も見たかった気もしますが、一応シカマルもキッチリ「策」で勝ったし、まぁこんなもんか。あまり引っ張りすぎてもなんだしね。
てなことで、面白いです。



喧嘩商売

以前作中にも出てきましたが「白土三平氏」の影響が見える<第三者的な作者の説明・モノローグ>もありつつ展開する今作。
何やってんだか、何がすごいんだかわかんない「勢いだけ」、あるいは一見「裏をかいている知的戦略風に見えて無理のある*1」のバトルモノとはちょいと違って、キッチリ説明をすることで、リアル路線のバトルモノとしてオハナシ(構成)もしっかり成立させてます(説明をするってのが「文字も絵も使えるマンガ」というメディアの長所を生かしているともいえますし、同時に「はしょっている」ともいえます。しかし、読者に正確にシーンを伝えるという意味ではありかと)。

先週の「アレ*2」のような展開もありますがw その辺のバランスはやはり木多氏、絶妙。オススメ。



結界師

以前より「そのギミック」「世界観」といった「前提条件」と、「連載後に発生したシナリオ展開(政争的一面)」ともに面白いなぁ、と思う今作。
今回は以前より扱われてきた「兄弟の確執」を描くためのシリーズか?
(兄は才能・能力がありつつも「家を継ぐ資格ナシ」と判断され、主人公である弟は、兄夜劣る?と見られつつもなぜか「継ぐ資格」を得ています)
ちょいと「日本古来(大河ドラマ的?)」の構図とも言えますし、この辺も面白い。
最近「華麗なる一族」とか見ちゃってwそのあたりの「才能(と呼ばれるもの)」とかの優劣がどうたら、というあたりを軸にした家族の確執とかやらしいんだけど、ニヤニヤしながら見ちゃうんだよね。
そんなの関係ない庶民の特権か。

ともあれ、バトルモノとしてみたとしてもギミック・世界観が独特ですし、シナリオとしてみてもオトナが楽しめるレベルになっていると思いますので、オススメ。



現代怪奇絵巻

ギャグマンガは「慣れ」が必要かと思いますが、そういう意味ですっかりなれて、「ぎゃはは」とは笑わなくても、たまに「クスリ」と笑うくらい馴染んできました。
ネタとして学生(時代にありそうな)ネタが多いので、ちょっと「飲み会のバカ話」レベルに見えてしまうこともあります。てなことで、まぁ支持もしないし否定もしない感じ。



元祖! 浦安鉄筋家族

今回の秀逸なポイントは「初登場」の「弓票鷹子」のネーミング。そうだよなー、ユンピョウ出すなら「鷹」だよなw っていうか「鷹」しかないか、とか思いました。
鉄筋というと「擬音」も秀逸なのですが、今回はこのネーミングが一番はまりました。
その他はいつも通り好みな<過剰なアクション>展開でした。オススメ。


てなことで、この辺で。

*1:今週のうえき、とか…

*2:未成年に対する性的な犯罪を犯した芸能人を使ったネタ…某知事も登場