妖し陽炎の剣―介錯人・野晒唐十郎

チャンバラ描写がスリリングな鳥羽氏の作品。今シリーズ1作目も主人公＋周辺の設定が面白かったので、2作目も読んでみた。

今回も諸々いい感じ。
主人公の職業に起因した刀の薀蓄、主人公と強敵の剣戟、忍者も活躍、政争などなど、いい感じで1冊に収まってます。
超傑作というわけではないですが、安心して読める作品です。

普通の「役人的立場」の捕り物帖も面白いですが、こういう変わった立ち位置なのも、出来ること出来ないことがあって「捜索」も面白いですな（でも、権力が周囲に皆無というわけではないので、金田一とかコナンみたいなもんかｗ）。

シリーズもずいぶん出ているようなので、飽きるまで読んでみようと思います。
安心して時代小説を読みたい方にオススメ。

つーか、時代小説が好きな方は、鳥羽氏のこともよく知っているだろうから、言わずもがな、かもしれませんが。