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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。年齢に比例して責任が大きくなるのが世の常ですが、能力も加味していただきたいw そんな春ですよ(でも文句たれる歳でもないんだよな)。

週刊少年ジャンプ(16号):こちら葛飾区亀有公園前派出所
週刊ヤングマガジン(16号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(16号):ダレン・シャン
週刊少年チャンピオン(17号):ドカベン スーパースターズ編


こちら葛飾区亀有公園前派出所

言わずもがなのバイオレンスポリスマンの「両さん」が活躍するマンガ。」

連載1500回記念で巻頭さん。巻頭になるときの常である「昔語り」。少年期ネタです。
今回は上野動物園の「お猿電車」


喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の作品ということもあり適度にギャグも混ざってます。

現在は喧嘩でボコボコにされた相手にリベンジすべく、新技「金剛」の練習中。練習中というと聞こえはいいのですが実戦あるのみ!ということでやくざの事務所に飛び込みで殴りこみ。強敵が出てきて手を焼いていますが…。



ダレン・シャン

ひょんなことから「半バンパイア」になった少年と、その数奇な日々のオハナシ。奇妙なサーカス団に身を寄せたり、普通に恋愛めいたことをしたり、忙しい少年です。元ネタ(というか原作)が海外ジュブナイルと言うことで、外国集も漂いいい感じ。

現在はバンパイアの集会に参加すべく、師匠と苦労をしてバンパイアの総本山へ。総本山では師匠の師匠や、バンパイア界のしきたりを学びます。





ドカベン スーパースターズ編

言わずもがなの野球マンガ。高校生だった山田たち明訓メンバーその他も、最初の頃こそは普通に「どっかのプロ野球チーム」で活躍してましたが、「メジャーに行きたい」とか言い出して、コミッショナーが提案したのが「チーム増設」。その結果「東京スーパースターズ(ほぼ明訓)」と「四国アイアンドッグズ(ライバル達)」に分かれました。

現在は、開幕戦! 対するはダイエーホークス



★★★総評

こちら葛飾区亀有公園前派出所

しっくりはまる場合と、そうでない場合の差が極端な「少年期」シリーズですが、最近のはどうも「泣かすために描いている」という先入観からか、イマイチな場合が多いです。
「少年期の両さんがはまる」背景として「廃止になる何か+きれいなお姉さん(同級生)」というパターンが多いので、なんか全部同じに見えちゃうんだよな。

まぁ、「回顧録的な過去を振り返るコンテンツ」は媒体問わずある程度必要だと思うので、そう思えば、別に気にならないか。



喧嘩商売

まぁ、前も似たような感想を書きましたが、「戦いの描写がリアル」でいて、リアルであるがゆえの「勝利としての殺人は是か非か」というあたりのギリギリを描いていて面白いです。
無駄に喧嘩もしないのに「自分の周囲の詳細を把握しようとする人」とか増えそうだ(私もですがw)。でも、そのへんの「把握」ってのも本当に「現代社会」で喧嘩とかイノチのやり取りとかしたら大事なんだろうけどな。

ただ、リアルすぎて、今週の展開なんか「シナリオ読み・フラグ確認」的な見方だと「つまらん」のだけれどもねw
でも全体として面白いです。オススメ。



ダレン・シャン

原作付のこの作品。確かに面白いのですが、原作イメージとの乖離というのはないのかな?と余計なお世話で気になります。(前にも言ったかも知らんけど)
「マンガになること」での認知度アップというのはメリットとしてあると思うのですが、やはり「マンガになること」でのビジュアルイメージの限定というデメリットもあるのかなぁ、と。
ハリーポッターバリにむちゃくちゃ金かけて「実写による映像化」とかだったら、「登場人物の顔とか」はイメージとの違いがあるかも知らんけど、マンガだと、「描き込み」とか「タッチ」とかで「世界観そのものが矮小化されないかなぁ」と。
(こないだ読んだ「グインのコミカライズ*1」でも感じましたが)

今回の「バンパイアマウンテン」にいたるまでのところで特に「近代装備をしてはいけない…多分寒いとかなんだとかの大変さが読者への共感を与える」とか「施設内に入ったら靴が履ける…そこから抜け出せた安堵感が出る」とか「靴の量が半端ない=お驚き」とか。

まあ原作を読んでないのでなんともいえませんが、小説の漫画化って多分すごく難しいんだろうなぁと思います。



ドカベン スーパースターズ編

野球からしてあまり興味がないのでまぁ、さんまでもなんでも食べてください、というところか。



てなことで、この辺で。