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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。相変わらずの感想ですが、日々早すぎです。

週刊少年ジャンプ(31号):エム×ゼロ
週刊ヤングマガジン(31号):空手小公子 小日向海流
週刊少年サンデー(31号):ダレン・シャン
週刊少年チャンピオン(32号):聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話


エム×ゼロ

腕っ節はすごいものの、魔法の才能がまったくないのに魔法を学ぶ高校に入ってしまった高校生のどたばた+ちょいエロコメ。魔法を使えないのに、なんとか「魔法が飛び交うの高校生活」をハッタリと腕っ節で乗り切っております。

現在は「魔法の才能がまったくない」のに「入学してしまった」過去を好転させるため、魔法で過去へ。で、結局・・・? 連載1周年で巻頭さん。



空手小公子 小日向海流

立ち技系格闘モノ。体操部で芽が出なかった主人公が空手に転向。やたら強い先輩と出会い空手に目覚め、とうとう立ち技系プロ格闘技の大会(K-1を連想させる架空の団体)に出てチャンピオンと闘っちゃう程に。

現在は、(あらすじで「元体操部」とか言ってるけど、そんなのが相当昔の設定になるくらい、知る人ぞ知る存在になった主人公。その)大学の空手部の合宿中。みんなプロという高い目標を掲げて練習中。連載300回記念の巻頭さん。



ダレン・シャン

ひょんなことから「半バンパイア」になった少年と、その数奇な日々のオハナシ。奇妙なサーカス団に身を寄せたり、普通に恋愛めいたことをしたり、忙しい少年です。元ネタ(というか原作)が海外ジュブナイルと言うことで、外国集も漂いいい感じ。

現在はバンパイアの集会に参加すべく、師匠と苦労をしてバンパイアの総本山へ。そこでひょんなことから「しくじったら<死>が待ち受ける試練」を受ける羽目に。周囲の好意を受けつつ、順調に試練をクリアしていったが…。



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

古の伝説的格闘マンガのリメイク。お話としては、われわれが若いころに見ていたのとは別のオハナシ。タイトルは「聖闘士星矢」だけど、主人公の名前はテンマだしw 

現在は今回のお話の大ボス・ハーデスが聖域(サンクチュアリ)に乗り込んできました。



★★★総評


エム×ゼロ

同時期に始まった「ToLOVEる―とらぶる―」は様々話題を提供しておりますが、こちらは地味に、でも安定して面白い話を展開してきましたが、ようやく1周年。
いい味出しているキャラも複数配置しているし、ギミックとしての魔法も面白いし(バトルのための変なスタンドモノマンガがありますが、そうじゃなくて日用品をうまく使っているというあたりが)、ギャグも面白いし、「凄まじく斬新」ていうわけじゃないけど、上手だなぁと思って読んでます。
とはいえ「うおおおお!」という驚きや「なんだかなか」という残念感もなく、普通なんだよな。男子女子含め、絵も上手だからキャラもかわいいけど「コレは!」っていう特徴もないし…。

これがどうやったら人気が出るのかな?とか考えると、バトルモノになっちゃってもなんだし、マジカルコメディ的な現在の路線で行って欲しいとは思います。
でも、現在「様々なギミック」があったり、陳腐でも「戦ってないといけない感じ」の風潮のジャンプで、どこまでファンがつくか、というと厳しいのかな。
むしろ青年誌で下品ネタも交えつつぼんやりやったほうがいいような気もするな。
前向きじゃない感想ですが、イイ作品ではあると思うので、長く続いて欲しいです。



空手小公子 小日向海流

そうか、もう300回か、というかコミックスも27巻まで出たのね。
最初は「大学空手で異種格闘技!」的な部分もありましたが、もう最近はプロ格闘家な感じの今作。
こちらも先ほどのエムゼロ同様、絵も上手、ギャグもありつつ、格闘も本格的で「佳作」という感じ。
だんだんプロでの成長の階段を上り始めておりますが、ゴールは「プロの世界で頂点に立つ」なのかなぁ? その辺が過去の格闘モノよりも「リアルな世界観」なんだけど、「現実の業界自体が安定していない格闘界」なので、なんかイメージにしくいんだよな。
逆に「はじめの一歩@マガジン」とかは「ボクシング業界」は結構安定しているから「リアル」でいても「ゴールイメージ=世界チャンピオン」が持ちやすいんだけど。

格闘業界は相変わらず、イロイロだし、須藤元気みたいに、さらっと引退しちゃったりする人もいるし…
でも、ハッスルなんか出る展開があったら鏑木流のあの面々は活躍しそうだなw

ともあれ、こちらもじっくりのんびり楽しみたい作品です。



ダレン・シャン

なかなかいい感じで「試練」をクリアしていると思いましたが、まさかの「乱入」での急展開。
このあたりが「少年向け」で「友情」を描くということなのかなぁ? 主人公がすごい回復力を持つ(半)ヴァンパイアだから、そんなことしなくてもなんとかなるのでは?と勝手に思ってたので「そんなことはおき得ない」展開で、驚きました。俺だったら「迷惑」とか思っちゃうかもw
(で、むしろ「ヒキ」のネタに使われていた部分は予想してましたが)

それにしても、今回の「ヒキ」のネタで帳消しにしてもらえるのか、それとは別にどんどん「身の置き場がない立場」になっていくのか、気になります。前者の展開だとしても、ソレはそれで少年向けということでアリだし、後者の展開だとしても「物語としての危機感・スリル」のレベルが上がるので、アリ。

原作がジュブナイル小説ということですが、十分大人の干渉にも耐えうる展開だと、この「乱入騒ぎ」で思いました(コレがなかったら別に「普通」だったけど)。
この先もこんなサプライズがあるのかな、と思うと楽しみです。



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

これは、なんというか、当たり前なのですが「凄まじい既視感」で、特になんとも思わないのだよな。実家に帰って昔買ったマンガを読み返しているようなw
ということで、特にないです。
よく言えば「正当継承者」、悪く言うと「2回読むほどのものではない」という感じです。