天下無双江田島平八伝 (6)

私個人的に、マンガ、小説の類には「多目のフィクション」と「ちょっとしたリアリティ」を求めますが


この男塾の創設者である江田島塾長の若きころのお話は、過剰なフィクションと隠し味程度の微妙なリアリティで、疲れた状態にタイヘンよろしい清涼剤です。

前の巻より「若きころの毛沢東」と友達になった塾長のエピソードがありましたが、今回の冒頭はその続き。
陸軍の強制収容所毛沢東と共に送られた塾長ですが、そこで、伝説の枢斬暗屯子@激!!極虎一家に勝るとも劣らない新・女子キャラに出会います。(虎丸の家系の人も登場していいシゴトしてるんだけど、小夜子の前にはかすんでしまう…)
行動がすごけりゃ、技もすごい(小夜子スペシャルやらなにやらw)。
久々にキャラにやられた感じです(下品ではありますが)。


毛沢東がいたという事実に対し、そして女性という性別があるという事実に対し、「隠し味程度のリアリティ」で、ここまで過剰なフィクションを読ませてくれるとは、さすが宮下先生!!! 面白かったわ〜。


そして、後半は男塾連載時より「終戦後、時の合衆国大統領が『EDAJIMAがあと10人いたら、アメリカは日本に負けていただろう』といった」とか何とか言うエピソードがありましたが、ようやくいよいよ米軍との本格的な?バトルがスタート。

そして、登場するのは「EDAJIMAが日本に二人おれば、 我がアメリカはこの戦争に負けていた」と前述の話よりもさらにリスペクトしていたマッカーサーが登場!

さらに、マッカーサーが擁するマッドサイエンティストの作る「世界初の人工知能兵器with究極の破壊光線」も相当w
挙句の果てに(過去の民明書房スタイルを卑下するかのような)「貴様らにその原理を説明した所でわからんだろうがな」と、究極の破壊光線の説明拒否w


ああ、疲れた状態には、こういうマンガがいいですな。
男塾のオールドファンは必見です。



蛇足
この「天下無双」と「暁!!男塾」は第三回民明漫画大賞を3年連続で受賞しました。