宮本武蔵
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1989/02/10
- メディア: 文庫
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エンタメ系というか、RPG系というか、ヒーロー系というか、「すごい主人公と怪剣奇剣のバトル」みたいな感じのチャンバラ小説をここ最近読んでおりましたが、この作品は「主人公の内面について語る系」でちょいと違う感じ。
わかりやすい事象に対して「おお、そうだよな」と幅広く共感したりするのが「通常のバトルモノ」だとすると、この「内面語る系」は「お前、そんなこと考えてたんだ…」と感嘆、あるいはツボにはまるとジンワリくるってのが「内面語る系」かなぁ。でも、まぁそんなことはどうでもいいか。
剣豪武蔵の「叶わない淡い恋心」を抱きつつ、剣の「勝負」の道を究めた半生が描かれます。
宮本武蔵の小説って、きっちり読むのは実は初めて(柴田錬三郎氏の剣鬼宮本無三四*1しか読んだことがないので(バガボンドも完結してから読もうと思ってます)なので面白かったです。
鎖鎌も宝蔵院も、なんとなくバガボンドで出てくるのは知っていたけど、すっかり仲良くなったのは「剣豪3@PS2*2」でだったりしますがw そんな彼らにも会えました。
最近三国志とか、柳生十兵衛についてさまざまな作品を読むのが面白いなぁと思っておりましたが、宮本武蔵も(戦国無双以外にw)さまざま読み比べても面白いかも、と思いました。
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