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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。秋めいてきましたな。スーツでも熱くない状態は大歓迎です。


週刊少年ジャンプ(45号):家庭教師ヒットマンREBORN!
週刊ヤングマガジン(45号):頭文字D
週刊少年サンデー(45号):ハヤテのごとく
週刊少年チャンピオン(46号):クローバー


家庭教師ヒットマンREBORN!

突然家庭教師を名乗る幼児にイタリアンマフィアの跡継ぎだといわれたダメ中学生(日本人)。その幼児は実は天才家庭教師で、死ぬ気でやる気を出させる「死ぬ気弾」を打って、主人公をサポートします。

現在は、そんな「超能力者居候型藤子不二雄的マンガ」から、初期設定である「イタリアンマフィア」の跡継ぎ問題で、「友人たちとタッグチーム結成型車田正美的、ゆでたまご的チームバトルマンガ」へ変貌。無事格闘ゲーム化も行われ、ジャンプの王道といえる変化をしています。さらに、タイムスリップまでして、能力のインフレも拡大中。敵組織とバトルですよ。

今回人気キャラ投票の発表ということで巻頭さん。




頭文字D

言わずもがなの峠の走り屋モノ。父親の特訓を受けて神業ともえいるスキルも身につけた主人公が、地元のエースたちとチームを組んで遠征しながら峠バトル。

現在は互いの父親同士がライバルだった相手と対戦中。天才を育てるのは「環境」ですが、「最高品質を用意すること」なのか「継続し続けること」なのか?



ハヤテのごとく

執事モノと言うか、萌え系というか、メイドも交えてなギャグコメディ(エッセンスとしていわゆるラブコメ要素もあり)。様々なキャラが絡んだりなんだリして日々すごしてまいります。

現在は、というほど何かが進行している感じではない1話完結系。今回は3周年記念のはずですが、なんちゃない展開でカラーページを浪費(それをネタにしている)。そして、バイトで無理して体調を崩したお嬢さんを看病するオハナシ。



クローバー

最近始まった今風ヤンキーマンガ。天涯孤独の身となり、遺産である大金を持って以前住んでいた町に帰ってきたハヤト。以前住んでいたときの親友二人と高校生活を送ります。

現在は、趣味の釣りのときに遭遇した他の高校の争いに巻き込まれ・・・





★★★総評

家庭教師ヒットマンREBORN!

今回は人気投票発表ということで巻頭さん、なのですが
あの、女子4位のイーピンは、あの「成長」キャラでの4位なのだよね?小さいころのじゃなくて。

そんで女子1位クローム、2位のラル・ミルチ! どこがどう人気なのかわかりませんが、昔読んだ愛と幻想のファシズム(だったと思う。作品が違ってても時代的には初期)@村上龍の「体を傷つけるのがファッションになる時代」というのを彷彿とさせました。
うむむ。
その姿が持つ本来の事象(怪我なり火傷なりによる肉体・皮膚の喪失)に対して、軽く「キャラが立ってる」「コスプレしやすい」「描き分けしやすい」くらいに考えているようにも思えちゃう。考えすぎ?
でもこれが男子だったら普通に受け止めてしまう自分もいるので、単なる個人的嗜好なのかな。

でも実際問題、キャラが立っている(外見的特徴がある)方が固体認識しやすくてキャラ把握しやすいってのもあるしそれで好きになっちゃうのかな? この後で出てくる「ハヤテ」のキャラも、描き分けがいまいちで識別が良く出来ていないので、眼帯してたら確実に覚えられるしな。

で、男子は案の定、雲雀と骸が上位。まぁそんなもんだ。


さて、オハナシのハナシ。
先日から「超能力の仕組み」が複雑化して、ちょっとついていけなくなったのですが、インフレも落ち着いてきたので慣れてきて、「炎はエネルギー全般の総称で、匣(ボックス)は、もうスタンドってことでいいね!」と強引解釈をして、腑に落ちています。

そして、今回の展開は妥当なんだけど、なかなかいい展開。単純に「友情」とかに弱いのだな、俺。


で、またオハナシのハナシからずれるんですがw
いつも感じているジャンプの人気作品の「商品化のため」と思われる本筋とは関係のない「多キャラ乱立」は辟易します。
で、今週号の冒頭のカラー特集(いつもよりも量多くなかった?)で見る限り、ビジネスとしてキッチリ機能しているようだしそりゃ力抜けんわな。
それにしてもテニスの王子様の100曲マラソンてw
あと、ブリーチの舞台もすごいよな。いくらすんだろチケット。あ、5000円か。そう極悪な値段じゃないな。でも「こんなページ→ http://ticket.gooo.jp/1142587833/」があるってことはそれなりに競争率が高いのかな。

でも、新作を作り出すよりも、現状人気の作品で周辺事業で稼ぐってのは本当にマーケティング的にはありなんだけど、なんだかなぁ。
雑誌が売れないというハナシも聞きますし、そうでもせんと商売が成り立たないのかもね。
でも、それは業界がシュリンクするだけのようにも思えるんだけどな。どうなんだろうか。



頭文字D

困ることに、前回巻頭さんだったころからあまりオハナシが進んでない気もするので、書くことがないw
冒頭に書いた
天才を育てるのは「環境」ですが、「最高品質の環境を用意すること」なのか「品質はともかく毎日継続し続けること」なのか?
で終わりw



ハヤテのごとく

「パロディ」は「共感」でもあるんだけど、商業誌で過剰にやらんでも(朝目新聞さんとかでいっぱい見せてもらえる)、というのが自論なので、ガンダムネタ、ナイスボートネタ含め(ナイスボート自体は間接的に得た情報でそれにかかわる作品自体に興味はありませんでしたが)、がんばっているな、としか感じません。

それよか「キャラの描き分け」「お色気といいつつ、まったくお色気が感じられない絵」とかの方がもっと気になって・・・

まぁ私が推奨年齢対象外、ってことで、この辺で。



クローバー

ヤンキーものなのですが、ゴールはどこなの?とちょっと不安になる今作。
「鈴蘭で活躍」じゃなくて「黒焚連合を作る」ってのがゴールだと思えばいいのかな?w

ノリは確実に高橋ヒロシ氏系統で面白いんだけど、ゴールが見えないのが物足りない感じです。
釣りで身を立てるって感じでもないし。
静観。

ではこの辺で