1117

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。急に寒くなりましたな。でも満員電車が暑いからコートまで着るかは悩むところ。


週刊少年ジャンプ(50号):NARUTO-ナルト-
週刊ヤングマガジン(50号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(50号):史上最強の弟子 ケンイチ
週刊少年チャンピオン(51号):ナンバMG5


NARUTO-ナルト-

パラレル世界での忍者活劇。忍者立国とも言うべき世界の中で、それぞれの国で協力したりなんだりという感じ。主人公は「九尾(あちこちの作品で見られる伝説の狐ですな)」をカラダに封じ込められたナルト。その力を使ったり振り回されたしてます。

現在は「忍者各国」VS「各国の抜け忍者で構成された「暁」というテロ?組織」の抗争中。主人公の師匠の一人である自来也の元弟子が暁の主要人物ということがわかり、因縁を意識しつつもバトル中。



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の「青年誌」での作品ということもあり下品で過激なギャグも混ざってます。

現在は、伝説の秘密の技「煉獄」をマスターし「元祖・煉獄」の使い手を破った主人公十兵衛の師匠、文さん。一方で十兵衛ちゃんの妹「萌」は兄に携帯にいたずらされたことによるとばっちりで酷い目に(としかいいようがないなw)



史上最強の弟子 ケンイチ

いじめられっ子が、ツワモノ師匠が集う梁山泊に弟子入りし、ソコで磨いた技を駆使してライバルたちと闘うバトルモノ。

現在は師匠たちの敵である組織主催の「その弟子によるバトルイベント」に乗り込みます。国際的犯罪組織でもある「敵地」。主人公ケンイチは敵組織の弟子の組織YOMIのリーダーと、バトルをし、見事勝利しましたが・・・。



ナンバMG5

県下最強のヤンキーという肩書きを持つ兄+父に持ち、かつ本人も中学最強の肩書きを持っていた主人公が、フツウの高校生活を送るため、ヤンキー⇔フツウの高校生という二重生活を送るギャグ+喧嘩マンガ。

現在は主人公剛の後輩鉄が二重生活を把握し、失望。そのことを相談しようか悩みつつ、別の高校に通う剛の同級生の元へ向かうが、そこでは新興勢力が台頭し、剛と同じ中学の一派がボコボコに。さらに「主人公が通っていることになっている高校」に殴りこみ。主人公剛は「正体を隠した特服」として乗り込みますが・・・。



★★★総評

ナルト

先週の巻頭さんであるブリーチは「車田系(ハッタリと技名で勝負がつくタイプのバトル。キャラの数で魅力を出す感じ)」ですが、ナルトは微妙にロジカルにしようとしているのだよな。そういう意味では「スタンド系(そのような力がなぜ出せるのか、は置いといて、そのルールの中でロジカルに組み立てるバトル。味方と敵との能力の組み合わせの妙にわくわくする感じ・・ハンター×ハンターもその類ですな。)」に近いのかな? 

でも、先日からの自来也は、数々の技を披露してその強さをアピールしてて、なんか「技がいろいろある」ので、微妙に「スタンド系」とも言えないような気もして(まぁ忍者だから技が多いのはイイコトだし、そのすごさの表現であるのですが)、どちらかというと「遊戯王系(盛り上げるんだけど、後だしジャンケン的バトル。ピンチになるけど、読者の知りえない必殺の(あるいは逆転の)技で主人公が勝利する)」な気もしないでもない。

でも、バトル方法として「魅力的」であれば「後出しジャンケン」でもなんでもいいんだけど、ナルト(というか今回のバトル)の場合は、忍術という既知の魅力の延長・拡大路線上の技であるがゆえに魅力であり、限界と感じてしまうこともあるような気がしています。

今回もすごいバトルなんだけど、あっさりしていると感じるところもなきにしもあらず。

たとえば・・・
自来也スーパーサイヤ人状態、あるいはビョウド@魔神伝の最終形態w):口から火+風+油?を出して敵をから揚げにすようとする
敵:そのエネルギーを吸収

自来也だって、相当な技を出しているはずなんだけど、敵があっさりクリア。でも「敵のエネルギー吸収」って「メジャーな既知の技」なんで「納得」はするんだけど「魅力」に感じない、のだよね・・・。

読者に理解されつつ魅力的なコンテンツを作り出すのは大変だよな。
(そういう意味ではディーグレイマンは、ちょいとわかりにくいので魅力に感じない)


それでも、なんとなく敵の謎は解けていたりして、それはソレで面白いんだけど、このあたりの「技としてのすごさ」も魅せてほしいなぁ、と思うのでした。忍者なんだし・・・(って「忍者」に過剰に期待しちゃってる? 今のご時世、忍者より普通の一般人、というか突発的犯罪者の方が奇天烈だもんなぁ・・・)。


今後に期待です。はい。



喧嘩商売

正直巻頭カラーでは「萌」ネタではなく、「格闘」ネタをしてほしかったのですが(先日の合気道?の人のハナシも面白かったし)
でも「萌」ネタの「伝説の釣り師」の、あの骸骨のやつ*1は元ネタを見ていたので、とても面白かった。このあたりはハヤテには真似できないレベル(というか博打)なのだろうなぁ

いずれにせよ、私が期待しているのは「格闘」なので、お待ち申し上げておりますよ。


蛇足:表紙の女子の乳(というか水着)、すごいなぁ。
というか、俺、この表紙のマンガを電車で読んでいるのだ、とか思うと「電車の中でマンガ読んでみっともない」という社会の声に対して何も反論できないな、と今更ながら思いました。
でも萌え系の絵が表紙になったときも似たようなもんか



史上最強の弟子 ケンイチ

結構あっさり翔が退場(あのオチか・・・)。でも多分、あとで美羽を守るべく(ケンイチの仲間ではないという立場で)再登場しそうだけど。

今回のオハナシではケンイチらしい「守りのスゴい技」を習得。毎日あんだけ過酷な修行をしているのだから「無意識で出ちゃう」のは、さもありなんというのが私の感想。でも攻撃的超必殺技は出せなさそうなのが、ケンイチらしいw

この後、新しい「敵たち」が出てきそうですが、また「若者たちだけのバトル」になるのかな? その方が面白そうなので楽しみです。
仲間の強化も必然だと思いますので、また特訓ネタで面白いオハナシが見れたらいいなぁと思います。



ナンバMG5

展開は案の定「剛と仲間たち」で勝っちゃいそう、と思ってたら、困ったところで終了w 
でも最後はそうなるんだろうけど、あの「賭けをしているやつら」が乗り込んで決着なのかな? 

そんで、鉄はどう対処していくのか? このあたりがポイントですな。
鉄が剛に再度心酔して「特服3号」になって(2号は1回伍代がなっていたような気がするので)、今後剛に貢献という流れだとまた平和なボンヤリ展開になって、私も安心してオハナシを読めるのですが、どうなることやら。

今回は剛の昔の話も出てきて「家に居る家族」はごまかしきれるけど、同じ時代の同じ高校生という立場の「同級生」をどうごまかせるか、というのがポイントなので、とても気になります。勝つかどうかだけでなく。
まぁ、静観するしかないのですがね。


てなことで今週はこの辺で。