酔うて候

タイトル買い+(私にとっての)新しい作家さんの品定めのため購入。こないだ買った「職人さん」のアンソロジーも面白かったし。


で、もちろんテーマは酒なのですが、「器」だったり「家間の争い」だったり「商売としての飲み屋」だったり、単なる小道具だったり、切り口は様々。

そうだよなぁ、と「酒」に関する行動に首肯したり、江戸時代のお酒のルール・習慣をしったりと、スンナリ読める短編集でした。最後の「編者解説」も、作品たちの解説にとどまらず、お酒についての薀蓄があれこれ語られており、こちらも読み応えがあるものでした。


そしてなにより、もともとの目的である「新しい作家さん」にも出会えましたよ。

言葉としては変なのですが「古の名作である銭形平次野村胡堂氏)」も文章で初めて読みました。なるほど、コレは(想像はしておりましたが)人情モノなのね。
そして、ココでは1篇のみ紹介されましたが、それの元となる連作に興味が出た半村良氏の「江戸群盗伝」というのも興味が出ました。

たまにこういうアンソロジーものを読むのもいいですな。

時代小説に興味がない人でも、お酒に興味があればオススメ。
時代は違えど、酒に求めるものと、酒で得られるものは同じですからな。


今日は疲れているので、お酒も少ない量でいい感じで、体にいいんだか悪いんだかって感じですが、お酒はいいよね。リリンの生み出した文化の極みだよ。

てなことで、寝ます。眠い。