日本人の遊び場

開高健ルポルタージュ選集 日本人の遊び場 (光文社文庫)

開高健ルポルタージュ選集 日本人の遊び場 (光文社文庫)

ゆるーく読めそうな気がして購入。案の定「遊び場」というネタと、開高氏の軽妙な筆でゆるーく、でも楽しく読めました。


初文庫化が昭和38年と言うことで、40年以上前の「日本人の遊びな」なので、レトロな感じが伺えてなかなかホンワカ楽しい。

昔にボウリングが流行った際に「雨後の竹の子のように」という形容をされておりましたが、そんな「ボウリングブーム」が描かれていたり、先日ニュースでも話題になった「食いだおれ」のスタート時点の文章があったり、懐古趣味をお持ちの方にはよいのかも。

それにしても、この昭和38年(自分はまだ生まれてない)の段階で、マンモスプールやらヘルスセンター(今で言う健康ランドスーパー銭湯か?)、鈴鹿サーキットってあったんだ、と知って軽く驚いたり。
おそらく今と設備の面では大きく異なるんだろうけど、商売としてすでにそのころあったのかと思いましたよ。


そして、それらのネタが開高健のフランクな感じの筆で書かれており、それがまた軽妙で、元ネタの面白さを倍増させております。

面白かったです。
シリーズのようなので、他のも読んでみようかな。