壬生義士伝

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

いまさらですが、読んでみた。そしたら、複数のファンネルで思わぬ方向からさまざまに「このヒトいい人ですよ」と猛烈にアピールされたみたいな気分になった。


ということで、稀代のいいヒト、新撰組の吉村 貫一郎氏*1の生き様が、本人のいまわの際のモノローグと、周囲のヒトの述懐で描かれております。
私自身、時代小説好きではありましたが、この方はよく存じ上げません。
ということで、まったくのさらな気持ちで読めました。

で、このハナシ、本当に「イイハナシ」なんだけど、普通イイハナシって、そのまま聞いたら多少胡散臭かったり、押し売りすぎな感じになりそうなものなのですが、「提示方法」すなわち「のいまわの際のモノローグと、周囲のヒトの述懐」というのがかなり効いているのです。

映画にもなっているとのことですが、どうだったんだろうなぁ
普通にイイハナシで終わってるような気もしますが、うまくこの原作の持つ表現方法っぽくなっているのだろうか?

それはさておき、面白かったです。
最後までグイグイ読んでしまいました。

いまさら過ぎますが、オススメです。