八雲百怪 (1)

八雲百怪 (1) (単行本コミックス)

八雲百怪 (1) (単行本コミックス)

マンガはほぼ読んでいないのに(サイコの最初のほうくらい)、なぜか文章の著作ばかりを読んでいた大塚英志氏の新しいマンガが出ていたので買ってみた。


タイトルにもあるとおり、小泉八雲の目を通して描く日本の民俗学的事象+それにまつわる怪異。
最初に出てきた「蘇民将来ネタ」はちょっとかじったことがあったのでズポっとはまりました。
さらにその次の「山神ネタ」も、こないだ読んだ「異形にされた人たち*1」も思い出しました。


いろいろ語るとネタバレになるとアレなんですが、「民俗学的ネタ×怪異ネタ」という世界観にあわせ、異世界とか妖怪とか妖精とか魅力的なキャラが登場しています。

私の場合、民俗学って、大学の授業の域を出ない「民俗学の真似事」みたいなもんでしたので、基本「過去の先人の文献をさらう」ことばかり。フィールドワークとかあまりしなかったので、こうしてマンガで「擬似フィールドワーク(とはいえマンガ向けの怪異Verですがw)」ができるのは楽しいなぁ、と思いました。


そして、その存在は把握しておりましたが、「若年層が好きそうな猟奇ネタのマンガ」と勝手に思い込んでいた「木島日記」も、「民俗学ロマンシリーズ」とのことなので、このシリーズを買ってみようかと思っております。