決定版 日本剣客事典
- 作者: 杉田幸三
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/10/03
- メディア: 文庫
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実在した剣客209人が出ているということで、勉強のために購入。しかし一人一人の記述が短めなので(当たり前か)
頭の切り替えが大変そうなんでトイレ用においておりましたが、ようやく読了。
戦国時代から幕末まで、名だたる剣豪から(多分有名人の対戦相手とか同伴者とかという意味で)通好みの剣客まで、ずずずいっと、お名前、流派、生没年、豪胆エピソードなどが紹介されております。
正直「メジャーじゃない方」はまったく興味がもてないんですが、豪胆エピソードとかが面白かったりと、それぞれの流派とか地元だと話が残ったりしているご当地有名人なのかあぁ、と思いました。
209人もいますし、ずいぶん時間をかけて読んでいたので、流石に個々の剣客に対する感想はないんですが、過去に「その人を主人公にした作品を読んでいる人」については、思い出したりもしましたよ。
あと、なんでも鑑定団でよく出てくる「山岡鉄舟」は、剣豪としてもすごい人なのだあぁと改めて学びました。それに、清河八郎や新撰組たちと一緒に京に上ってたり、浅利又七郎とバトルしたりしていたのですな。知らなかった。
そして、「書」はすさまじい数を書いていたみたいで(屏風を1200とか、書を10万枚以上とか)、そういう話を聞くと、「俺んちのも本物かも」とか思っちゃうよなぁと思いました。
あ、気になってWIKIで調べたら
http://ja.wikipedia.org/wiki/山岡鉄舟
とか、面白そうだな、この人! 何かフィクションのものがあるか調べてみよう。
そのほかにも最近読んだ「生麦事件」で出ていた幕末の人とかも当然出ており、微妙に「電車の中で読んだ生麦事件」と「トイレで呼んだ剣客事典」がリンクしてて面白かったです。
とはいえ、この本に出てくる人みんなが詳しく書かれているわけではないので、記憶に残らない人もいるかもしれませんが、時代物とかの資料とか「豪傑を描きたいときのネタ元」に良いのではないかと思いました。