聖☆おにいさん(3)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

若干「経典が出典のネタ」のハイレベル化が進んでいるか?


1巻読んだときの感想で「宗教的ネタが多いので相手を選ぶ」的な偉そうなことを言っておりましたが、私、この3巻では、いくつか元ネタがわからないものがありました。精進せねば(といいつつ、今更聖書とか読む気ないけどw)。


で、今作の面白ポイントは「我々が聖なる存在として認識している彼ら」が、思いのほか「人間っぽい」というあたりなのですが(まぁ、事実はさておき、そう描かれているだけといえばそうですが)、相変わらず「聖人ぽいところ」と「一般人ぽいところ」のバランスが絶妙です。

これがバランスが悪くてどっちかに寄ってると、ここまでは笑えないんだろうなぁ、と思います。
その点で、「ともすればやばいネタ」を、ここまでいい感じのバランス(実は、すにで相当ヤバイ、という見方もできるw)できているこの作者はすごいなぁと思いましたよ。

続刊にも期待します。はい。




で、ぜんぜん上記の感想と関係なく、ふと思ったけど、コレって、温和そうなイメージを持つ動物が主人公のマンガとかにもありそうパターンかなと思いました。
しろくまカフェとかやさぐれぱんだとか。例が少なくて恐縮ですが。

ツクリとしては「ぼんくらな会話」が先にあって、それで「違和感・ギャップがいっぱいある登場人物とかを配置」すれば、成立するのかも。
真面目なヤクザとか、几帳面な不良とか、彼氏にベタぼれなヤンキーとか。逆もまた真なりで、破天荒な先生とか弁護士とか、高額な請求をする医者とかね。
そういう意味では王道なのかも、と思いました。