柳生薔薇剣

柳生薔薇剣 (朝日文庫)

破天荒で、ファンタジー色も溢れる荒山徹氏の柳生モノ。今回の主人公は女子!!!

そう、今回の主人公は、柳生宗矩（但馬守）の娘であり、十兵衛の姉である矩香。
その腕は十兵衛をしのぎ、十兵衛が隻眼をハートにして慕いますｗ

そして、今回の舞台は「駆け込み寺」。孤立無援の駆け込み寺の「守護神」的存在として女剣士：矩香が孤軍奮闘します。
敵は今回も朝鮮絡み。幕府の重鎮による攻撃に始まり、妖術師、そして柳生と因縁のある剣士まで登場。
影ながら応援する味方には宗矩、十兵衛の他にも柳生勢（あの人も！）が登場します。

いつもの荒山作品ほどエログロや、トンでも忍術は出ませんが、政治的闘争と、凄腕の女剣士という珍しいキャラで、退屈さはありません。むしろバランスがいいので、普通に人にも勧めやすいかもｗ
オススメ。