妖怪を科学する!

妖怪を科学する!(ナレッジエンタ読本21)

妖怪を科学する!(ナレッジエンタ読本21)

以前読んだ「未確認生物学!*1」で登場した武村政春氏が「妖怪」で真面目に考えます。


ココでは「その妖怪が実在する」とした場合、生き物として、どのような仕組みになっているのか?を検証するもの。

目次をみるとこんな感じで、それぞれの妖怪に関する事例を出し(例:河童はお皿の水がなくなると力が出ない)、それぞれを生物学的に分析し「きっとこういうことだろう」と真面目に分析しております。

第1章 カッパの進化生物学
第2章 付喪神分子生物学
第3章 ぬけ首の生理学
第4章 ろくろ首の解剖学
第5章 輪入道の軟体動物学
第6章 のっぺらぼうの消化器学
第7章 人面瘡の細胞生物学

どれも魅力的なオハナシなのですが、細かく言うと、ネタバレになりそうなので、あまりやいやい言わず、個人的には「付喪神…無生物の生物化」と「輪入道*2はどういう構造の生物なのか?」が面白かったです、というくらいに。


妖怪好きにはオススメです。はい。


そしてこの武村氏のほかの著作も読んでみたいな、と思いました。

*1:UMAが本当にいるのかどうかUMA専門家と生物学の専門家の2つの観点から検証する本 http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20081228/1230429771

*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%85%A5%E9%81%93