門出の陽射し―父子十手捕物日記

門出の陽射し―父子十手捕物日記 (徳間文庫)

門出の陽射し―父子十手捕物日記 (徳間文庫)

今年から勤務地が変わったり、レーシックの手術受けて「読む」よりも「聴く」比率が上がって、本屋さんと縁遠くなっていたためアレコレ続刊の入手・閲読が遅れていたんですが、コレも、そんな感じで、今更の感想。


とはいえ、中身はいつもの人情バナシ。しかし、大きく変わったのは父子の「父である丈右衛門」が「よろずや、というか結果的に探偵的な感じ」になったこと。

しかし、仕事を始めてスグですから、そんな大きな事件を依頼されるわけもなく、依頼はネコ探しやら、ボケぎみの老婆の世話とか、そんな「カワイイシゴト」。でもやさしくて真面目な丈右衛門ですので、いやな顔せずに受けるわけなんですが、このあたりが「隠居っていいなあ」とリタイア世代をうらやましく思います。はい。素で。

で、一方、新婚だけでど通常営業中の文之介は、資産家の謎の殺人事件を追います。
まあ、あとはいつもの通り「父・子それぞれが<事実>に近づき」最後はお縄って感じですが、いつもながら安心して読めました。


そして、今回気になったのは、ボケぎみの老婆が口にする「極上のかまぼこ」のこと。
コレ読んでたら、無性にかまぼこを食いたくなり、隣町のちょっと高めの蕎麦屋いたわさを頼んでしまいました。
コレも確かにうまかったんですが、コレはあの老婆がいうかまぼこよりもうまいのかいな?とか考えるとなんか違うような気もしてw今度小田原のかまぼこ工場*1見学とかして、そこで食ったらウマイのかな?とか思いました。