池袋ウェストゲートパーク
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/07/10
- メディア: 文庫
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まあ、9年前の大ベストセラーだから、105円なんだと思うけどさ。
消費と価格の切なくもうれしい関係。
で、こういうとき、時代の流行を気にしないオッちゃんで得したな、と思うし、同時に、そのせいで出会うのが遅れたな、と後悔しつつ、まとめてドババと読める幸せも感じたり、という感じ。
つか、アキハバラ@DEEP読んでオモシレー!と思ったときに*1読んでてもよかったのになぁ、とも。でも、まあ、出会えたので結果オーライで。
この最初の巻のマコトの「いい感じの中立っぷり」と、決して「最強ではない立ち位置」に、コジャレた一人称展開は、重力が衰えるとき*2の主人公マリードを思い出させました*3。
さらに、判りやすい「今どき風な世界観描写・登場人物たちの特徴」に「正義感」と、感情移入しやすい要素もイッパイ。
最初の巻は「チンピラ・サル」と、「はりこみ名人・和範」、電脳達人のあきれたボーイズに、キング・タカシと、今後に絡む登場人物がお目見え。
多分、この主人公の周辺の人物との絡みがずっと続いているのも、地元感というか、その土地で今日もみんな生きている感があって、池袋=ブーダイーン*4な印象を持つ背景なのかな?
ともあれ、気軽にぐいぐい読める傑作に出会えたことに感謝。
今、続きもどんどん読んでます。
ドラマも観てみたいなぁ
*1:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20070203/1170514607
*2:
*3:なんて偉そうに言ってるけど、ハードボイルド探偵方面の一人称モノの読書量が少ないから昔々の印象を引っ張り出してきているだけですがw
*4:前述の重力が衰えるときの舞台になる町。その後リリースされる続編以降も同じ町を舞台にしてる。でも、このIWGPと違って主人公の立場は変わっていくけど