怪獣記

怪獣記 (講談社文庫)

怪獣記 (講談社文庫)

日本を代表する辺境探検作家、高野秀行氏のUMA探しの旅です。今度の相手の名前は「ジャナワール」!
そのジャナワールはトルコ在住なんですが、そのトルコではなんと「笑いの対象」だったのです。


自分は「ちょっとUMA好き」って位で、凄く詳しいわけではないので、今回の相手「ジャナワール」は初めて聞く名でした。
でも、UMAって、有名かどうかじゃなくて「いるかいないか考える」のが楽しいから、マイナーなものでも十分楽しめました。

それに、いつもの高野氏のボンヤリ真面目な文章で、UMA探索の旅が描かれ、単なる旅行記としても楽しい。
日本からの同行者、同行する現地スタッフ、行く先々で出会う目撃者達、そして聞き込み対象者、みんなが楽しいヒトに見えてほんわかシアワセな気分になる。これは、恐らく現地での高野氏の振る舞いとそれに対応する人々、かつ、高野氏の筆のなせる業かと思われます。
とはいえ、きな臭いネタも途中に入り、適度な緊張感もあり、目が離せません。


経過、結論はネタバレになるんで書きませんが、今現時点で日本で大きなニュースになっていないので、少なくとも捕まえたりはしてませんw 推して知るべし。


しかし、トルコでは大きなニュースになっていたのです!!!!w


その結末は、ご自身の目でお確かめアレ。


てなことでオススメ。